「脂肪吸引注射 効果ない」——この記事にたどり着いた方の多くが、この言葉で検索していると思います。

先に結論を書きます。効果は出ます。

「効果がない」と言われるのには理由があって、それは施術そのものの限界ではありません。脂肪の層に、きちんとカニューレ(細い管)が入っていないだけです。

私は顔の脂肪吸引注射を行っています。何をどこまで取れるのか、脂肪吸引と何が違うのか、正直に書きます。

私のところに顔の脂肪吸引注射で来られるのは、40代以上の女性がいちばん多いです。顎下のたるみや二重あご、フェイスラインのもたつき、頬のたるみ、いわゆる「ブルドッグ顔」が気になり始めた方です。40代からのたるみは、脂肪を取るだけでは整いません。脂肪吸引注射で脂肪を減らし、糸リフトで引き上げ、クォンタムで皮膚を引き締める。この3つの組み合わせを、私はいちばん勧めています。

脂肪吸引注射とは

細い管(カニューレ)を入れて、顔の脂肪を吸い出す施術です。

私が行っているのは顔だけです。体はやりません。

脂肪溶解注射とは別物です

ここは混同されやすいので、はっきり分けておきます。

脂肪吸引注射 脂肪溶解注射
やること 細い管で脂肪を物理的に吸い出す 薬剤を注射して脂肪を溶かす
効果の出方 その場で脂肪が減る 複数回かけて徐々に
名前は似ていますが まったく違う施術です

「効果がない」と言われる理由

ネット上には「脂肪吸引注射は効果がない」という記事があります。理由として、「浅い層しか触れないから」「1回で取れる量が少ないから」と書かれています。

私の考えは違います。

効果が出ないのは、脂肪の層にきちんとカニューレを入れられていないからです。狙った層に入っていなければ、当然、脂肪は取れません。器具や施術の限界ではなく、どこに入れるかの問題です。

どのくらい取れれば、変化が出るのか

顔なら、純脂肪で20ccも取れれば十分に変化が出ます。

顔は面積が小さいぶん、20ccでも見た目が変わります。脂肪が多い方では、75cc取れた方もいます。

「1回で20〜80cc程度しか取れない」と書かれているのを見かけますが、顔においては、その量で足ります。問題は量ではなく、取れる場所に入れられているかどうかです。

脂肪吸引との違い

顔の脂肪を取る方法には、脂肪吸引もあります。違いを正直に書きます。

取れる量は、脂肪吸引のほうが多い

これは事実です。脂肪吸引のほうが、取れる量は多くなります。

その差を補うために、私は脂肪吸引注射を行うときにLSSA(エルサ)という機械を必須にしています。これを併用することで、脂肪吸引注射でも十分な効果を出せると考えています。

それでも、顔なら私は脂肪吸引注射を勧めます

理由は2つです。

顔は人目につく場所で、休みも取りにくい。同じ結果が出せるなら、休まなくていいほうがいいと私は考えています。

ただし、顔のお肉が非常に多い方は脂肪吸引です

顔の脂肪が非常に多い方については、脂肪吸引のほうが効果が高くなります。取れる量の差が、そのまま結果の差になるからです。

ここは正直にお伝えします。ただし、多くの方では効果は全く変わりません。「自分はどちらか」は診察で判断します。

同じクリニックでも、考え方は分かれます

同じクリニックにも、顔の脂肪は脂肪吸引で取るべきだと考える医師がいます。どちらが正しいという話ではなく、考え方の違いです。私は、脂肪吸引注射でも十分に効果が出ると考えています。

なぜ脂肪吸引のほうが高いのか

頬の脂肪吸引は262,500円、脂肪吸引注射なら頬2部位で110,000円です。同じ「頬の脂肪を取る」なのに、価格が倍以上違います。

商業的な話になりますが、理由ははっきりしています。脂肪吸引は吸引機を使うため、その物品代が上乗せされるからです。

部位と費用

脂肪吸引注射は「1部位いくら」で、部位数は両側で数えます。

部位 部位数(両側) 通常価格 モニター価格
頬 2部位 110,000円 66,000円
顎下 4部位 220,000円 132,000円
ジョールファット 2部位 110,000円 66,000円
メーラーファット 2部位 110,000円 66,000円

1部位あたり 通常55,000円/モニター33,000円(税込)です。頬+顎下+ジョールファットで8部位になります。

あわせてかかる費用

脂肪吸引注射だけで完結しないことが多いので、あわせてかかるものも先に出しておきます。

項目 通常価格 モニター価格
エルサ(LSSA)併用 顔・体 1部位 44,000円 —
エルサ(LSSA)併用 顔・体 2部位以上 88,000円 —
糸リフト フェイスラインベーシック(2本あたり) 66,000円 39,600円
糸リフト フェイスラインプレミアム(2本あたり) 136,400円 81,840円
静脈麻酔 55,000円 55,000円

私は脂肪吸引注射を行うとき、エルサ(LSSA)を必須にしています。取れる量の差を補うためです。糸リフトは、脂肪を取ったあとに皮膚を引き上げたい場合に併用します。LSSAは、基本的に全例で併用しています。糸リフトを併用するかは、診察のうえで判断します。

すべて税込です。キャンペーンを行っている時期があります。下の症例の方は、キャンペーン価格で受けられています。

実際の症例

頬・顎下・ジョールファットの8部位に脂肪吸引注射を行った20代女性です。LSSAを併用し、ベーシック糸リフトを4本入れています。

斜めから

顔の脂肪吸引注射の術前。20代女性の斜めからの写真
術前
顔の脂肪吸引注射の術後1か月。20代女性の斜めからの写真
術後1か月
顔の脂肪吸引注射の術後2か月。20代女性の斜めからの写真
術後2か月

横顔

顔の脂肪吸引注射の術前。20代女性の横顔
術前
顔の脂肪吸引注射の術後2か月。20代女性の横顔
術後2か月

1か月の時点では、まだ内側が硬い(拘縮)時期です。2か月でだいぶ落ち着き、完全に取れるのは3か月後です。

この症例について

施術 顔の脂肪吸引注射(頬2部位・顎下4部位・ジョールファット2部位/計8部位)/LSSA併用/ベーシック糸リフト4本
費用 この方の実際のお支払いは合計249,200円(税込・キャンペーン価格)。内訳は8部位96,000円/LSSA 50,000円/静脈麻酔55,000円/フェイスバンド9,800円/ベーシック糸リフト9,600円×4本。このキャンペーンは2026年12月31日まで実施しています。期間を過ぎた場合の通常価格は、8部位440,000円(モニター264,000円)+エルサ併用88,000円+糸リフト フェイスラインベーシック4本132,000円(モニター79,200円)+静脈麻酔55,000円+フェイスバンド9,800円
治療期間・回数 1回。手術は45分ほど。ダウンタイムは約1週間だが、ほとんどの方が翌日から仕事に戻る。拘縮が取れるのは術後3か月
主なリスク・副作用 腫れ・内出血(約1週間)/拘縮(内側の硬さ。取れるのは3か月後)/皮膚の凹凸/左右差/感染/糸リフトによる引きつれ感・違和感、糸の露出/40代以降の方は皮膚が余り、ひきつれやたるみが出ることがあります
担当医 丸山 舜大

効果や経過には個人差があります。20代女性、掲載の同意を得ています。術後2か月の写真は屋外で撮影しており、背景に写り込んだ第三者にモザイク処理をしています。お顔には一切加工を加えていません。

この症例だけをまとめたページはこちらです。

手術当日の流れ

流れ 内容
カウンセリング・デザイン 取る部位と仕上がりを決めます
麻酔 静脈麻酔。眠っている間に終わります
手術 45分ほど。目立たない場所から細い管を入れ、少量ずつ吸引します。左右差を確認しながら調整します
休憩・帰宅 麻酔が覚めるまで休んでいただきます

来院から帰宅まで、3時間ほどみてください。麻酔の覚め方には個人差があります。

ダウンタイム

ダウンタイムは1週間です。ただし、仕事に戻るのはほとんどの方が翌日からです。

私のところは美容師さんのお客様が非常に多いのですが、みなさん翌日から仕事をされています。人に見られる仕事でもそれが可能な程度、と考えてください。

麻酔は静脈麻酔です

基本的に静脈麻酔で行います。眠っている間に終わります。

痛みを我慢する必要はありません。寝て起きたら終わっている、という状態です。

拘縮(こうしゅく)について

脂肪を吸引したあとは、内側が硬くなります。これを拘縮といいます。

1か月の段階では、まだまだ硬いです。取れるのは3か月後です。

これは異常ではなく、必ず通る経過です。「硬いままなのでは」と不安になる方が多いのですが、3か月まで待ってください。

リバウンドはしますか

リバウンドはしません。脂肪細胞そのものを減らしているためです。

ただし、残った脂肪細胞は膨らみます。とはいえ、体重が10kg以上変わらなければ、脂肪の量が変わることはほとんどありません。

リスク

皮膚の凹凸

リスクとしては存在しますが、よほど起きません。

脂肪を均一に取らなければ表面に凹凸が出ます。これは取り方の問題です。

40代からのたるみ・フェイスラインのもたつきは、脂肪を取るだけでは整いません

中の脂肪が減ると、そのぶん皮膚が余ります。

若い方は皮膚が縮んで追いつきますが、40代以降は皮膚が余り、ひきつれやたるみが出ることがあります。

だから、40代からの顎下のたるみ、二重あご、フェイスラインのもたつき、頬のたるみ、ブルドッグ顔には、脂肪吸引注射だけで終わらせません。次の3つを組み合わせるのが、私のいちばんのおすすめです。

  1. 脂肪吸引注射(LSSA併用)で、顎下・頬・ジョールファットの脂肪を減らす
  2. 糸リフトで、脂肪を取ったあとの皮膚とフェイスラインを引き上げる
  3. クォンタムで、余った皮膚を引き締める

「脂肪を取れば小顔になる」は、年齢によっては成り立ちません。ここを説明せずに脂肪だけ取ると、かえって老けて見えることがあります。

費用は、糸リフト フェイスラインベーシックが2本あたり66,000円(モニター39,600円)、クォンタム(顔)は脂肪吸引と併用で1部位252,000円、追加1部位ごとに90,000円です(すべて税込)。

向いている人・向いていない人

そもそも、原因は脂肪ですか

顔が大きく見える原因は、脂肪だけではありません。脂肪でない人が脂肪を取っても、変わりません。診察では、まずここを分けます。

① 皮膚のたるみが原因の場合

皮膚を引っ張ってみて、伸びがとてもいい方は、脂肪ではなく皮膚が余っています。この場合は皮膚のタイトニングをお勧めします。

② 筋肉(エラの張り)が原因の場合

ぐっと食いしばってみてください。そのときにエラの部分が硬く盛り上がる方は、筋肉が原因です。この場合はエラのボトックス(25,000円)をお勧めします。ご自宅でも確認できます。

③ 骨格が原因の場合

骨格そのもので顔が大きい方は、日本人では少ないと思います。ほとんどの方は脂肪です。

まとめると

向いている人

別の方法をお勧めする人

よくある質問

Q. 脂肪吸引注射は効果がないと聞きました

効果は出ます。効果が出ないのは、脂肪の層にカニューレがきちんと入っていない場合です。顔なら純脂肪で20cc取れれば十分に変化が出ます。

Q. 脂肪溶解注射と同じですか

違います。脂肪溶解注射は薬で脂肪を溶かすもの、脂肪吸引注射は細い管で物理的に吸い出すものです。

Q. どのくらい取れますか

顔なら20ccで十分な変化が出ます。脂肪が多い方では75cc取れた方もいます。

Q. 脂肪吸引とどちらがいいですか

顔であれば、私は脂肪吸引注射を勧めます。ダウンタイムが短く、傷跡も小さいためです。ただし顔の脂肪が非常に多い方は、脂肪吸引のほうが効果が高くなります。多くの方では効果は変わりません。

Q. なぜ脂肪吸引のほうが高いのですか

脂肪吸引は吸引機を使うため、その物品代が上乗せされるからです。

Q. ダウンタイムはどのくらいですか

1週間です。ただし仕事に戻るのはほとんどの方が翌日からです。

Q. 麻酔は何を使いますか

静脈麻酔です。眠っている間に終わります。

Q. 顔が凸凹になりませんか

リスクとしてはありますが、よほど起きません。均一に取ることが大切です。

Q. 40代ですが受けられますか

受けられます。私のところでいちばん多いのが、40代以上の女性です。脂肪を取るだけでは皮膚が余るので、糸リフトとクォンタムを組み合わせることを勧めています。

Q. 脂肪吸引注射をすると、たるみますか

40代以降は、脂肪が減ったぶん皮膚が余ることがあります。だから糸リフトとクォンタムを組み合わせます。若い方は皮膚が縮んで追いつくので、脂肪吸引注射だけで済むことが多いです。

Q. 顔のたるみの原因が脂肪なのか皮膚なのか、自分で見分けられますか

皮膚を引っ張ってみて、伸びがとてもいいなら皮膚のたるみです。食いしばってエラが硬く盛り上がるなら筋肉です。それ以外はほとんどが脂肪です。診察で判断します。

Q. 硬さ(拘縮)はいつ取れますか

3か月後です。1か月の段階ではまだまだ硬いですが、必ず落ち着きます。

Q. リバウンドしますか

しません。脂肪細胞そのものを減らすためです。ただし残った脂肪細胞は膨らむので、体重が10kg以上増えれば変わります。逆に言えば、その範囲なら脂肪の量はほとんど変わりません。

Q. 手術時間はどのくらいですか

45分ほどです。来院から帰宅までは、麻酔が覚める時間を含めて3時間ほどみてください。

Q. 自分の顔の大きさが脂肪のせいか分かりません

食いしばってエラが硬く盛り上がるなら筋肉(エラのボトックスをお勧めします)、皮膚を引っ張って伸びがとてもいいならたるみ(タイトニングをお勧めします)。それ以外はほとんどが脂肪です。診察で判断します。

Q. 体の脂肪吸引注射もできますか

私は顔のみ行っています。

Q. 何部位必要ですか

気になる場所によります。頬なら2部位、顎下なら4部位、ジョールファット・メーラーファットはそれぞれ2部位です(すべて両側)。